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2023.06.16

お知らせ
栄養&衛生について講演!

 

院長よりご挨拶させていただきました!
2023年5月24日 今津公民館にて「ボランティアなぎさ」さん主催の栄養についての勉強会に、当院の管理栄養士が講師をさせて頂きました。
内容は、「調理と衛生面について」と「高齢者の食の大切さ〜食べることは生きること〜」の2部構成です。
 

ここから、勉強会の内容をレポートいたします!
 

第一部「調理と衛生面について」

公演の様子

今からの季節、特に気をつけたい食中毒、

細菌性食中毒の原因となる細菌は、サルモネラ菌、カンピロバクター、腸炎ビブリオ、ウェルッシュ菌、病原大腸菌など、たくさん存在します。


第一部では、食中毒を予防する「食中毒予防の3原則」、「つけない」「増やさない」「やっつける」について、クイズを交えながらご説明しました。

「つけない」は、手洗いをする・手袋をつける・調理器具を使い分けるなど、
「増やさない」は、調理室内の温度・食品保管温度の管理、
「やっつける」は、食材を十分に加熱する、です。


今後、配食サービスの再開を検討されていることもあり、お弁当作りのポイント4点もご紹介しました。

「お弁当作りのポイント」
・汁気の多い料理は避ける
・火を通していないものは極力入れない
・料理後温かい料理は冷めてから詰める
・お弁当は涼しいところで保管・早めに食べる

これからの季節、特に気をつけなければいけないお弁当。
安全で美味しいお弁当で、暑い夏を乗り切りましょう。

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第二部「高齢者の食の大切さ〜食べることは生きること〜」

公演の様子

健康に生活できる年齢を「健康寿命」といい、日本の「健康寿命」は平均寿命より約10年短いと言われています。
より長く健康でいるためには、「フレイル」の予防が大切です。
「フレイル」とは、心身が虚弱な状態になり、介護が必要となる予備軍の状態を指します。
必要な栄養が摂れず、「低栄養状態」になると、筋肉量や活動量が減少してしまい、「フレイル」になっていくという悪循環が生まれます。
自身の栄養状態を簡単にチェックする方法として、BMI(体格指数)という指標があり、体重(kg)÷ 身長(m)÷ 身長(m)で計算することができます。
BMIの理想の数値は22とされており、18.5を下回ると低栄養状態に注意が必要です。
ある調査によると「少しぽっちゃりぐらいが長生きしやすい」との結果も出ています。(^皿^)

そして、もちろん、健康を維持するために欠かせない重要なポイントは、「日々の食事の質」です。
まずはバランス良く!が基本となりますが、必要な量は体格によっても異なります。
自分に1日の必要な食事量を簡単に把握するためには、「てばかり栄養法」を活用すると便利です。
自分の手で必要量を測る方法で、ご家庭でも簡単に実践することができます。
また、栄養素で特に大切なのは、「たんぱく質」です。
高齢者の1日に必要なたんぱく質は、体重(kg)× 1.0〜1.2g(体重50kgの人は50〜60g)とされています。
必要なたんぱく質量を毎日摂取するためには、意識的にたんぱく質の多い食品(肉・魚・卵・大豆製品)を食べることが大切です。たんぱく質をしっかり摂ることで、低栄養予防にも繋がります。

今回は講師である管理栄養士が、参加者の皆さんからお話を伺いながら、基本的な食事のポイントやたんぱく質が豊富な食事の例、食べやすい食事作りのコツなどをご紹介させていただきました。

  • まずはバランス!です
  • 無理なく、美味しく栄養摂取しましょう

  • 食べやすく一工夫

 
管理栄養士が皆さんから日頃のお食事についてお話を伺わせて頂きました
 
参加者の多くは、ボランティアスタッフの方々で、今回28名の方に参加いただきました。
配食サービスが再開される予定ということもあり、食中毒予防や健康でいる為に必要な栄養素の取り方について、間にクイズを取り入れながらの穏やかな雰囲気での勉強会となりました。
ご参加の方々には、熱心に話しを聞いていただき、ありがとうございました。
新型コロナウイルスの5類移行に伴い、少しずつ以前のように地域活動が開催されるようになり嬉しく思います。
また、5類になったとはいえ、ウイルスが無くなったわけではありませんので、今後も感染対策をしながら、地域に貢献できるよう活動を続けていきたいです。