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2025.05.10

お知らせNEW
ミャンマーからの留学生第3期生を迎えて

国境を越えて、ともに支え合う仲間として

少子高齢化が進む日本では、介護分野における人材不足が深刻な課題となっています。
こうした中、当院では外国人留学生の受け入れを進め、将来的に介護士として活躍していただける人材の育成にも力を入れており、このたび、ミャンマーから第3期生を新たに迎えました。
異なる文化や言語の中での学びは決して簡単ではありませんが、彼女らの真剣なまなざしと熱意に、職員一同も大きな刺激を受けています。


 

大地震の知らせと、寄せられた思い

しかし、そんな矢先にミャンマーで大きな地震が発生し、彼女らの祖国が大きな被害を受けました。
震源地は留学生たちの出身校でもある日本語学校が位置するマンダレー近郊。
多くの建物が倒壊し、住む家を失った多くの人たちが屋外での避難生活を余儀なくされ、食料や医薬品なども不足している状況だといいます。
 

家族や友人の安否を案じながらも、懸命に学びを続ける彼女らの姿に、胸を打たれた職員も多くいます。

院内では、「自分たちにできることを」との思いから、職員有志による留学生への生活物資の寄付が集まりました。
これは、来日後の生活を少しでも安心してスタートできるようにと行われたものです。
また、病院としても現地復興の支援として募金活動を開始しました。

≫詳しくはこちらの記事をご確認ください。

 

 

こうした職員の協力もあり、4月8日(火)無事留学生3期生の7名を受け入れることができました。

来日してすぐの顔合わせ会では、当院事務長から「留学生の皆さんに会えるのをずっと楽しみにしていました。大きな地震があり、職員一同とても心配していました。日本へ来て慣れないことも多く大変なこともあるかと思いますが、困ったときには指導係の職員をはじめ、多くの人たちが手を差し伸べてくれると思います。皆さんが安心して生活できる環境は整っているので、安心して勉強に励んでください。これから頑張ってくださいね。」とご挨拶。

留学生たちは不安や期待の入り混じった表情で、一生懸命話を聞いてくれました。


一通り自己紹介した後は、当院桜の下で記念撮影。
 

昨年の2期生同様、3期生もミャンマーの民族衣装『ロンジー』を着て撮影しました

 

支え合いの心を、これからも

留学生たちは当院で実習をしながら3年間学校に通い、日本語の勉強や介護福祉士の資格取得を目指します。
早くも1期生の中には介護福祉士の資格を取得し、当院でケアワーカーとして活躍している先輩もいます。
3期生も今後、日本のホスピタリティ精神や文化を学び、将来有望な介護人材となって当院で活躍していただけることを期待しています。
 

日本は今、人口減少という大きな転換点に立っています。そして地球のどこかでは、今日も自然災害が人々の生活を脅かしています。
だからこそ、私たちは国境を越えて、互いに支え合う関係を築いていく必要があると感じています。

これからも当院は、留学生たちが安心して学び、働ける環境づくりに取り組むとともに、困難にある人々に心を寄せる姿勢を大切にしていきます。