2026.03.29
お知らせNEW
「ユマニチュード」発案者のお一人であるイヴ・ジネスト先生(中央)と、日本ユマニチュード学会本田代表理事(左2番目)「ユマニチュード」という言葉をご存知でしょうか。
■ユマニチュードとは…
「人間らしさを取り戻す」ことを理念とした、フランス発祥のケア哲学です。
「見る」「話す」「触れる」「立つ」
この4つの柱を軸に、相手の人間性を尊重し、信頼関係を築いていきます。
特に高齢者や認知症の方に有用とされ、「大切にされている」「必要とされている」と実感できる関わりを通して、信頼関係の再構築や認知症の周辺症状(攻撃性・不安など)の軽減、さらに介護者の心身の負担軽減やケア時間の短縮など、双方にとって良い効果が期待されています。
当院では、この「ユマニチュード」を病院の文化として根付かせるための第一歩として、2026年1月より、九州大学と東京医療センターの研究に協力する形でユマニチュード研修を開始しました。
本研究は、高齢者ケアに携わる方々にとって、より実践的で効果の高いケア技術教育法の開発および検証を目的としています。
日々の業務に追われる中で、継続的にケア技術を学ぶことが難しいという課題に対し、情報技術を活用した新たな学習方法の確立を目指して計画された研究です。
今回、1月から3月にかけて複数回研修を実施し、58人の職員が参加を希望しました。
普段は患者さんと直接関わる機会の少ない事務職員も含め、多職種が研修に参加しています。
本研究では、参加者を無作為に以下の3つの学習グループに分けて実施されました。
①ビデオ学習のみ
②ビデオ学習+オンライン指導
③ビデオ学習+AR(拡張現実)学習
各学習方法の前後には、模擬患者を対象とした実技演習を行いました。
ユマニチュードを意識して実技に臨んだ職員からは、
「話しかけ続けながらケアを行うことの難しさを感じた」
「日常業務の中での実践は難しいと思うが、改めて患者さんに寄り添う姿勢を大切にしたいと思った」
など、さまざまな感想が寄せられました。
ユマニチュードの哲学は、シーサイド病院の理念である
「人間の尊厳と患者さんの立場に立った医療と介護」
にも通じるものがあると感じています。
今後もシーサイド病院では、地域の皆さまが安心して生活できるよう、職員一人ひとりが自己研鑽を重ねながら、より良い医療・介護の提供に努めてまいります。
これからの当院の取り組みに、どうぞご期待ください。